私たちは、2005年4月25日に発生させた列車事故を決して忘れず、お客様のかけがえのない尊い命をお預かりしている責任を自覚し、安全の確保こそ最大の使命であるとの決意のもと、安全憲章を定めます。
安全・安定輸送の要である新幹線の台車は、新幹線の走行に関わる「一重系」と呼ばれるとても重要な部品。「不具合を見逃せば大事故につながる」からこそ、私たちは仕事に妥協を許しません。全般検査・台車検査において、台車の各部品取外し、輪軸の軸箱解体、輪軸洗浄、車軸精磨、台車枠磨き・洗浄及び空気ホースの検修などを行っています。
座席シートは車両によってデザインが異なり、20種類以上に分かれたパーツを精度の高い裁断と熟練工の縫製により、ひとつ一つを手作業で張替作業を行っています。
また、その他の作業として新幹線の座席シートの洗浄作業を行っています。新幹線の座席シートはお客様が触れられるものなので、私たちは常に「目には見えない」安心と乗り心地を意識し、安全と高い品質にもこだわって検修業務に向き合っています。
私たちは、常に技術・技能の向上に努め、技術の粋を集めた新幹線車両が高速走行時に正確に制御指令を伝えるための重要なブレーキ制御関係の検修、お客様に快適なご旅行等を提供するためのサービス機器の検修、安全安心してご乗車頂くための保安機器の検修等、重要な部品等の検査、修繕を行っています。
また、お客様が車両間を通行する際に振動等で転倒を防止するための内ホロおよび新幹線車内の静粛性と走行の安全を下支えし、沿線騒音の低減にも寄与する全周ホロの検修を行っています。
新幹線の安全・安定輸送に貢献するために、私たちは、車両基地に戻ってきた新幹線のブレーキディスクボルトを検査したり、車両や床下機器の空調フィルターを交換・洗浄しています。新幹線の安全や快適性は日々の検修作業を継続することで保たれています。
車両検修に付帯する業務の他、各検修部門をサポートし、バックアップするために、私たちは新幹線基地内の物品・機器の配送、トルクレンチ等の計測器校正、ボイラー等の管理を行っています。一つひとつの作業を妥協せず、新幹線車両のメンテナンスの下支えを担っています。